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星の谷ツアー|#02 恵みの丘 ─ わたしの宝物(2ハウス) ─
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🚂 はじめに|星の谷ツアーって?
このページは、星たちの暮らす“12の場所”──
西洋占星術のホロスコープでいう
「ハウス」をめぐる小さな旅です𓂃𓈒𓏸
1ハウスから12ハウスまで、
それぞれの場所の風景を物語にのせてご紹介していきます
🌿はじめましての方や
星の谷の世界をくわしく知りたい方は
☞ [星の谷ツアーのしおり] へどうぞ 🗺
さて、今回は──
星の谷の「恵みの丘」へ出発です𓂃🍯
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🧭星の谷ツアー|恵みの丘
(2ハウス)
はじまりの広場をあとにして
ゆるやかな坂道をのぼっていくと──
あたたかな光に包まれた景色が広がっていた
🍯ここは、星の谷の「恵みの丘」──
まるくゆるやかな丘には
果実の木と、ベリーの茂みが広がり
足もとは、ふかふかの草
空を見上げれば、鳥の声といっしょに
甘い風がとおりぬけていく
射手座さんがふと立ち止まり、つぶやいた
「この丘に来ると、なんだか
“前からあった”って気持ちになるんです」
今日の射手座さんは、
リネンのシャツに、使い慣れた革のポーチ
中には、色んな国のコインと──
小さなスプーンが、ひとつ
歩きながら、気になる果実を手にとっては
「あっ、これは美味しいやつ」
と、にこにこしている
𓂃
🧺丘の上に向かうと──
牡牛座さんの姿があった
「よかったら、一緒にお茶を飲みませんか?」
木陰の下にクロスを広げながら
小さな瓶をていねいに並べている
「今日はラズベリーと
ローズのジャムを持ってきました」
「まぜるとね、ちょっとだけ──
初恋の味がするんですよ」
そう言ってふふっと笑うその横には
お気に入りのティーカップと
バターを塗ったパンが置かれていた
🥄射手座さんも、そっと話し出す
「この丘はね、“いまあるもの”に
気づかせてくれる場所なんです」
「わたしって、どんな味が好きかな?
どんな感触に、ほっとするんだろう?」
「答えはね…
すでに持ってるんですよね。自分の中に」
「“ないもの”に目を向けて疲れたときは
ここに来て、ひとくち分の
幸せを思い出すんです」
🫖牡牛座さんが、カップを差し出しながら言う
「たとえば、これ──
『ちゃんと味わう』って、
すごく豊かなことなんですよ」
ジャムをひとくち味わって、
みんなが、そっと目をとじると
「あぁ、こんなふうに、
今あるものを感じるだけで
自分が満たされていくんだな」と気づく
──風がそよぎ、甘い香りがふわっと舞った🍃
射手座さんは、
その様子を見てうれしそうに微笑んだ
「この丘は、
“自分にとっての豊かさ”とつながる場所」
「誰かのものじゃなくて、
“自分だけの感覚”を信じていいんですよね」
持っているものを、誰かと比べなくていい
それぞれに“わたしの宝物”がある
ここは、自分の中に“ある”を感じられる場所
「ゆっくりでいいですよ」
射手座さんの声を聞きながら、
ここにいるひとりひとりが──
自分の中の“ある”を、じんわりと感じていた
「さあ、そろそろ次の場所へ向かいましょう
つぎは──“風の小道”へ出発です」
今度は、“言葉とつながり”を
感じる旅がはじまります𓂃𓈒𓏸
* * おまけ * *
📘星の谷マガジン
創刊号|星の谷の扉:12の場所をめぐる旅
✦ ✦ ✦
#02|恵みの丘──
『 わたしの“ある”に、ふれる 』
星の谷の、東と北のあいだにある“恵みの丘”
やわらかな光と、あたたかな土の上で──
ふと気づくのは、
「もう、自分の中にある」という感覚
好きな味、心地よい音、肌ざわり
たくさんじゃなくていい
誰かとおなじじゃなくていい
この丘は、そっと教えてくれる
「こんなにも、わたしの中にあったんだ」と
自分の豊かさに気づいたとき
心が、じんわりと満たされていく
✦ ✦ ✦
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🫧 編集部からのひとこと
「もっと」がしんどいときは、
「すでにあるもの」に立ちかえってみて。
“好き”や“安心”は、いつだって
あなたの中から、生まれているんです。
📎発行:星の谷マガジン編集部
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星と月とくらす Yuri