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星の谷ツアー|#04 根ざしの家 ─ わたしの帰る場所(4ハウス) ─
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🚂 はじめに|星の谷ツアーって?
このページは、星たちの暮らす“12の場所”──
西洋占星術のホロスコープでいう
「ハウス」をめぐる小さな旅です𓂃𓈒𓏸
1ハウスから12ハウスまで、
それぞれの場所の風景を物語にのせてご紹介していきます
🌿はじめましての方や
星の谷の世界をくわしく知りたい方は
☞ [星の谷ツアーのしおり] へどうぞ 🗺
さて、今回は──
星の谷の「根ざしの家」へ出発です𓂃🏡
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🧭星の谷ツアー|根ざしの家
(4ハウス)
午後の光が少しつよくなってきたころ
射手座さんたちは、風の小道を抜けて
青々と広がる田園のなか、
ぽつんとある家へと向かっていった𓂃𓈒𓏸
しばらく歩くと、
ふわっと懐かしい匂いが鼻をくすぐる
──ここは、星の谷の「根ざしの家」 🏡
縁側には、美味しそうなスイカが並び
畳の上には、くるくる回る扇風機と昼寝のあと
風がよくとおる窓辺からは
風鈴の音がちりん、とひとつ鳴った🎐
𓂃
🍉「よう来てくれたね〜」
縁側から顔をのぞかせたのは、蟹座さん
エプロン姿で、台所から出てきた手には
冷たい麦茶と、手作りの梅ゼリー
📷「ここは、“こころが還る場所”なんですよ」
と射手座さんがつぶやく
今日の射手座さんは、
麦わらの帽子に白いTシャツ
手には、フィルムカメラを持っていた
「ここに来るとね、思い出すんです。
わたしの“根っこ”ってなんだったかなって」
畳の上でごろんと寝転ぶと、
「……あれ、天井のしみが、なんか動物に見えてきました」
射手座さんがぽそりと笑う
「ここに帰ってくると
だれかの気配とあたたかい音がして
わたしは“そのまま”でいられるんですよね」
蟹座さんが、ふふっと笑った
「ここでは、なにも話さなくても、
なにかできなくても、
ただ“いるだけ”で、だいじょうぶなんよ」
そう言って、麦茶を差し出しながら
やさしい声でつぶやいた
「みんな、疲れたときは
ここに帰ってきたらいいんよ」
「いつでも帰ってこれる場所なんやから」
𓂃
廊下の柱には、背が伸びたしるし
壁には思い出の写真が飾られていた
引き出しの奥には、アルバムや手紙
昔もらった“たいせつなもの”が、
ぜんぶ、ちゃんとしまってある
そんな空気を感じていると
ふと誰かが、ぽつりとつぶやいた
「ここは、“忘れかけてた自分”を
もう一度迎えにいける場所なんだね」
──いつの間にか、みんな昼寝していた
蚊取り線香の煙がゆらゆら揺れて
風鈴が、ちりん…とまた鳴った🎐
「さあ、そろそろ次の場所へ向かいましょう」
射手座さんの声に
みんな、子どもみたいな顔で目を覚ました
「次は──“ひかりの舞台”へ出発ですよ𓈒𓏸」
今度は、“わたしの創造と遊び心”に
そっと火が灯るような旅がはじまります𓂃𓈒𓏸
* * おまけ * *
📘星の谷マガジン
創刊号|星の谷の扉:12の場所をめぐる旅
✦ ✦ ✦
#04|根ざしの家──
『 “ただいま”から、はじまるやさしさ 』
星の谷の北の山あいにある、“根ざしの家”──
田舎道を真っ直ぐすすんでいくと
そこには、どこか懐かしい空気と
ほっとする匂いが流れている
「おかえり」「おつかれさま」
「ここにいてくれてありがとう」
何気ないその言葉に、涙がにじんだとき
あぁ、ここは“戻ってこれる場所”なんだと思い出す
「だれかにとって」じゃなくて、
「わたしにとって」の根っこ
その記憶が、わたしをじんわり支えてくれる
✦ ✦ ✦
👒編集部おすすめスポット
『おかえり駄菓子店』
“3つまで”って言われた、あの夏へ
大人買いでリベンジしよう
🧘♀️編集部おすすめワークショップ
『おとなの昼寝クラブ』
ごろんとしても、ぼーっとしてもいい
がんばらないを全力でやる会(いびき歓迎)
✦ ✦
🫧 編集部からのひとこと
誰にも見せなくていい感情が
あなたの根っこを育ててくれる
「そのままで」いていいんです
あなたの“居場所”は、ちゃんとここにあるから
📎発行:星の谷マガジン編集部
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星と月とくらす Yuri