星よみコラム

2025-08-09 15:00:00

星の谷ツアー|#08 静寂の森 ─ わたしの芯にふれる場所(8ハウス) ─

8ハウス.PNG

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🚂 はじめに|星の谷ツアーって?

このページは、星たちの暮らす“12の場所”──

西洋占星術のホロスコープでいう
「ハウス」をめぐる小さな旅です𓂃𓈒𓏸

1ハウスから12ハウスまで、
それぞれの場所の風景を物語にのせてご紹介していきます

🕊はじめましての方や
星の谷の世界をくわしく知りたい方は

[星の谷ツアーのしおり] へどうぞ 🗺


さて、今回は──
星の谷の「静寂の森」へ出発です𓂃🌲


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🧭星の谷ツアー|静寂の森
(8ハウス)

森の入り口へと続くアーチ状の木々のあいだから
やわらかな日差しが、こぼれていた

まるで、森が深呼吸するように
森の奥から少しひんやりと気持ちいい
空気が流れ込んできた

ここは──星の谷の「静寂の森」🌲

気配も、声も、足音も
すべてが吸い込まれるように消えていく
深くて、透明な場所


🕯今日の射手座さんは、
カシミアのロングコートに
手にはランタンを持っていた

「ふふ、ここではね、
 明かりはひとつでいいんです」

そう言って、みんなに小さく微笑みかけた

森の奥へと一歩踏み込むと
さらに空気がすっと深くなった

「ここはね“心の奥でつながり直す”
 そんな場所なんです
──

𓂃

🪔 森の一番奥までくると──

記憶の小屋のそばに
黒いローブをまとった蠍座さんがいた

まるで、ずっと前からそこにいたような
そんな静けさを纏っていた


射手座さんが声をかける
「蠍座さん、お久しぶりです
 何年振りでしょうか?」

「今日は、あの日のあずけた想いを
 そっと森に還しにきました𓈒𓏸」


蠍座さんは、

そっと射手座さんに目をやった

「射手座さん、何年振りかしら…
 お元気でしたか?」

「あの日の想い…
 ちゃんと保管しておきましたよ」

射手座さんに小さな木箱を手渡しながら
蠍座さんはつぶやいた

「消えたつながり、忘れられない痛み、
 うまく言葉にできない想い…」

「でも、それを“なかったこと”にせず
 ここでは、ふたたび息を吹き込むんです」

「それは何年後になってもいいんです」

𓂃


誰かがぽつりと、つぶやいた
「わたし、じつは怖いんです…
 過去を許すのも、誰かを深く信じるのも」


蠍座さんは、
ふっとやわらかく目尻をさげた

「大丈夫。無理に明るくしなくていいんです」

「暗いままの過去も、見たくない感情も
 この森は、すべて受けとめてくれるんです」

その言葉に、肩がすっとゆるみ
心の奥がぽっとあたたかくなっていった


🌲参加者たちは、それぞれの想いを
森の奥にあずけたり、受け取ったり

大切だった想い
過去の自分への後悔
誰かとの約束──

森を出る頃には、みんな
すこしだけ、生まれ変わったような
スッキリしたような顔をしていた


「さあ、そろそろ次の場所へ向かいましょう
 次は──“星見の塔”へ出発です」

今度は、“未知なる世界”を
探求していく時間がはじまります𓂃𓈒𓏸


* * おまけ * *

📘星の谷マガジン

創刊号|星の谷の扉:12の場所をめぐる旅

✦ ✦ ✦

#08|静寂の森──

『 その気持ちごと、ここにいる 』

星の谷の、西と南の奥にある “静寂の森”

木々のアーチをくぐって、
森の奥へ奥へと歩いていくと──

風はぴたりと止まり
聞こえるのは、自分の鼓動だけ

気配も声も、すべてが
土と葉といっしょに
静かに沁みこんでいくような場所

ここでは、話せなかった気持ちも
置き去りにしたままの記憶も

そっと、息をついていいんです𓂃𓈒𓏸


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👒編集部おすすめスポット
『本気の迷路』
入ったときは悩んでたのに
出る頃にはどうでもよくっている
※悩んでると迷子になります

🧘‍♀️編集部おすすめワークショップ
『感情を発酵させる会』
感情をぐるぐる混ぜて
本音ごとじっくり発酵させます
※混ぜ忘れると、モヤモヤが増えます

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🫧 編集部からのひとこと

忘れなくていいし
すぐに向き合えなくても大丈夫

何年かかっても
その気持ちは、あなたのなかに
やさしく在りつづけます


📎発行:星の谷マガジン編集部

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星と月とくらす Yuri 

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西洋占星術を基礎から学べる教室をひらいています𓂃𓏸

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