昼がいちばん短くなる「冬至」。
世界が静かに息をひそめ、光が少しずつ戻りはじめる地点です。
ここから春分までの約3ヶ月。
社会は“これまでの流れ”を結びつつ、
次の季節へと向かう準備期間に入ります。
秋分で看板が大きく塗り替わり、
風の時代らしい価値観が芽を出しはじめた2025年。
そして今回の冬至図では──
『すべてを“現実”に落としこむとき』
そんなメッセージが、静かにきっぱりと響いていました。
🔭 2025年 冬至図

🏛 動き始める“現実の改革”
冬至図でいちばん力を持っているのは、
山羊座0度の太陽と、同じ山羊座にいる火星。
季節が切り替わる瞬間に、太陽が社会の象徴サイン・山羊に入り、火星がその太陽に寄り添っています。
これはもう、「やるべきことをやる」
「後回しにしていた問題に手をつける」そんな空気そのもの。
秋分で“新しい看板”を掲げた世界は、
冬至でその看板を実行可能な仕組みに落としこもうと動き出します。
とくに火星がIC(国の基盤)に重なる配置は、生活・インフラ・物価・制度など“足元の問題”に真っ正面から向き合うサイン。
必要なところを直し、削り、整え、固める。
そんな冬の改革が始まりそうです。
📚 ことばが社会を動かす季節
太陽と火星を支えるように、 3ハウス(情報・メディア)には射手座の水星・金星・ジュノーが集まっています。
この冬は、
「言葉の力」が、政策や社会の方向性そのものを左右する。そんな期間。
・どんな言葉で伝えていくのか
・どんなビジョンを社会にひらくのか
・どの価値観と手を取り合うのか
そのすべてが、社会の“動き”へとつながっていきます。
秋分で芽生えた「情報の透明性」「新しい価値観」は、冬至でいよいよ“現実の形”を帯びはじめ、春分に向けて社会の土台へと組み込まれていきそうです。
🌬 隠れていた“課題”が
姿をあらわす
社会の動きに後押しされ、隠れていた“課題”も姿をあらわしそうです。
山羊座の太陽・火星に対して、
6ハウスの魚座で海王星と土星がスクエア。
これは、“曖昧だった問題が、現実の課題として浮かび上がる”そんなサイン。
・医療や福祉の仕組み
・働き方や現場の負担
・法制度のグレーゾーン
・見えにくかった不備や滞り
こうしたテーマが「もう誤魔化せませんよ」と突きつけられそうです。
冬至の山羊座は、曖昧さに“形を与える”ための季節。
「何が欠けていたのか」
「何を実際に直すべきなのか」
社会全体がそれを認め、動き出すフェーズに入ります。
🤝 対外関係の“痛み”を
越えるとき
冬至図のASCは天秤座。
「協調」と「バランス」の空気を社会の入り口にまといながらも、7ハウス(対外関係)にはキロンが逆行中。
これは、“避けてきたテーマとの向き合い”
“古い痛みをともなう交渉”を示す配置。
まるく収めたい天秤ASCとは裏腹に、外交や外部とのつながりでちょっとした“古い痛み”が刺激される場面もありそうです。
けれど、この痛みは“新しいバランスを作るための通過点”。
秋分で出てきた「看板の書き換え」は、
冬至で「関係性の再構築」という形で現実へ入っていきます。
🌙 わたしたちの心は─
静かに、現実へ
月は山羊座17度・4ハウス。
現実的で落ち着いた山羊の月が“暮らしの安定”に意識を向けています。
PoF(幸運のポイント)と調和しているのもあり、この冬は「現実を整えることで安心が戻ってくる」そんな季節。
大きく派手に動く必要はなくて、ひとつひとつを丁寧に積み上げれば、春分に向けて確かな基盤ができていきます。
🕊 次の春へ向けて
渡されるバトン
2025年の春分で見えた“課題の霧”は、
夏至でゆらぎをつくり、秋分で方向転換が始動しました。
そして──
冬至でついに、現実の形を持ち始めます。
この冬は、「変わる」が「動く」に変わる季節。
社会の見え方も、日々の暮らしの風景も、少しずつ確かな輪郭を帯びていきそうです。
そして春分には、
“新しいカタチで生きる日本”の輪郭がよりはっきりと姿を見せるのかもしれません。
✍️まとめ
この冬は、
山羊座の太陽と火星が “動くべきところに光を当てる” 季節。
言葉や情報の流れが社会を動かし、
これまで曖昧だった問題は、少しずつ“形”になっていきます。
対外関係では、古い痛みをそっと越えていく場面もあるけれど、国全体が現実に足をつけながら、暮らしの基盤を整えはじめる流れ。
春分に向けて──
新しい季節を迎えるための土台がひとつずつ整っていきそうです。
光がゆっくり戻るこの冬が、
あなたにとってやさしい道しるべとなりますように𓂃
これまでの季節の流れもあわせてどうぞ𓂃
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