星よみコラム

2025-05-28 13:30:00

星の谷の住人たち|水瓶座さんと、風と未来の放送局

水瓶座さん.png


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🌙 星の谷の住人たち

ここは、内なる世界に広がる『 星の谷 』𓂃⋆
12人の星座が、それぞれのリズムで暮らす場所

🕯 星の谷のはじまりのお話しは こちらから

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🌕 星たちの関係性を、物語で感じてみよう𓂃

星座同士にも人間関係のように
じつは“ちょっとした関係性”があります

心地よく響きあったり
真逆だけど惹かれあったり
ときにはすれ違ったり──

読んでいくうちに
星たちの“関係性”も感じてみてくださいね𓂃𓈒𓏸


今回は──
❄️冬の真ん中に生まれた、水瓶座さんが主役

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♒︎ 水瓶座さん|未来からひらめきを受信するひと


〜 風と未来のラボ広場の館長 〜

星の谷の風がよく通る丘に
『風と未来のラボ広場』がある

宇宙交信アンテナ
植物の声をひろうマイク
AIが答えてくれるポスト──

そこにいるのが、水瓶座さん

いつの間にか「館長」と呼ばれている
名乗ったこともないし、気にしてもいない

誰にでもフラットで
人でもAIでも、宇宙人でも
同じ距離で話すひと

本人は、特別なことだとは思っていない
ただ、同じように話してるだけ

感情だけに流されることもない
でも、“不公平な風”が吹いているときは
ふいに、声をあげることがある

そのときの火は、静かで、まっすぐ

夜になると、塔の上で
空と交信しているらしい

ふいにひとつ、ひらめきが降りてきて
そこからいつも、あたらしい風がうまれている𓂃𓈒𓏸


𓂃

🌿 水瓶座さんの小さなプロフィール

⋆特技⋆
当たり前に染まらない
新しいものに、ちゅうちょせず手をのばせる
(だいたい一番乗り)

⋆趣味⋆
拾ったものをラボで洗って、未来の道具をつくる
ミステリーサークルづくり
(宇宙人の気持ちになって描いてたら、七不思議になってる)

⋆元気になる色⋆
ペールブルー、シルバーグレー

⋆癒されるアロマ⋆
ユーカリ、ネロリ、ミルラ

𓂃

🏕️ 星の谷のワンシーン

〜 今回、登場する星たちの関係性 〜

◎ 双子座さん:価値観が似ていて安心できる存在
 (調和/120度)
  
◎ 獅子座さん:正反対だけど深くつながれる存在
 (補完180度)
  
◎ 蠍座さん:ちょっとムッとすることも...
  でも、刺激をくれる存在(緊張90度)

さて、どんなふうに関わっているか
物語の中で感じてみてください𓂃𓈒𓏸

𓂃

🍿 星の谷をのぞく前に𓂃

この物語に出てくるキャラたちは 
星座(サイン)の特徴を
純度100%・生搾り(!?)で描いております𓈒𓂂

現実のわたしたちは  
いろんな星(天体)の性質が混ざり合って生きているので

「いや、私こんな性格ちゃうねんけど!?」
と思っても、ご安心を^^

星の谷では
各サインの“純粋なテンション”だけで  
ゆるっとお届けしています

どこかに、自分のかけらが見つかるかも ──  
そんな気持ちで、のんびり読んでもらえたらうれしいです◎


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📚『 水瓶座さんと、風と未来の放送局 』

水瓶座さんは、
朝からめずらしく、そわそわしていた

今日は、ラボ広場にできた放送局が
はじめて音を鳴らす日だった

きっかけは、
いつかの双子座さんとのやりとり──
「この村にも、放送局、つくろうよ」

ふたりの「わくわくの種」が
星の谷に、ここからひろがっていく



その日の正午、
できたばかりの放送局から
はじまりの音楽が流れ出す𓂃♪

「はろはろ〜♪ DJ双子です!」

「いよいよ本日より、
 “風と未来のラジオ”はじまりまーす!」

マイクの前には、
双子座さんとゲストの獅子座さん

水瓶座さんは、
ブースの隅で黙々と音量を調整していた

ことばの風が、ちゃんと届いているか──
一番深く聴いていたのは、水瓶座さんだった



番組の終わり、
双子座さんがハガキを取り出した

「さ〜て、お悩みコーナーのお時間♪
 “未来の風にきいてみた”です!」

────
ラジオネーム:「深海の民」

もう何年も推し活をしています。
でも、恥ずかしくてライブには行けません。  
周りにも“好き”って言えていなくて……

この前、推しカラーのグッズを見つけて、
「ちょっとならバレないかも」と思ったけど、
結局、買えませんでした。

このまま、こっそり応援していてもいいのでしょうか?

────

「うれしいなぁ♪
 こういうの、来てほしかったんだよね」

「獅子座さん、どう思います?」

獅子座さんは少し考えてから、
やわらかく口を開いた

「“好き”って、出せない日もありますよね」
「でも、心の中にあるなら、その気持ちは、
 もう十分届いてるんだと思います」

「おおお、沁みる…」
双子座さんがうなずいたあと、
ブースの隅を向く

「水瓶座さんは?どう思う?」

「……ぼく、ただの機材係なんだけど」

水瓶座さんは、つぶやきながら
静かにマイクのボリュームを上げた

「こっそり応援するって、
 その人だけの静かな自由だと思うんです」

「誰に言わなくても、見せなくても
 その気持ちを自分で大事にできてたら
 それだけで、もうすごく美しいんじゃないかなって」

一瞬、スタジオの空気がやわらかくなる𓂃

ひとりは光のあたたかさで  
もうひとりは、風のまなざしで──  
それぞれの“好き”をそっと肯定していた



「どっちも名言すぎる…ステッカーにしよ」
双子座さんは、封筒をごそごそした

「“深海の民”さん、ありがとうございました!
 名言入りステッカー、送っておきます♪」

「……今、作ったの?」
水瓶座さんがつぶやく

双子座さんは
にこっとウインクしてみせた

「さて来週も〜」  
双子座さんが軽やかにマイクに向かう

「水瓶座さんと一緒に、
 みなさんのお悩みに風を送りまーす♪」

「……ぼく、ただの機材係なんだけど」

水瓶座さんの声が流れた頃には  
エンディング曲が始まっていた──


今日もまた、水瓶座さんは
星の谷を吹きぬける それぞれの風に
「そのままでいい」と、小さくうなずいてくれるのでした𓂃𓈒𓏸



──数日後、資料館の蠍座さんの机の上  
名言ステッカーと、推しカラーの花が
そっと飾られていたらしい𓂃


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次回は、星の谷で冬と春の間に生まれた
魚座さんをご紹介しますね𓂃

また、静かな村の風景のなかでお待ちしています🕯


星と月とくらす Yuri 


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