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星の谷の住人たち|#11 水瓶座さんと、風と未来の放送局
🌙 星の谷の住人たち
ここは、内なる世界に広がる『 星の谷 』𓂃⋆
12人の星座が、それぞれのリズムで暮らす場所
星座同士にも人間関係のように
じつは“ちょっとした関係性”があります
ぜひこの場所で星たちの関係性を
物語で感じてみてくださいね
🍿 星の谷が初めましての方へ
まずは、はじまりの物語をお読みください
[星の谷はじまりの物語へ]
🏕 今回は──
冬の真ん中に生まれた
水瓶座さんが主役
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
〜 登場する星たちの関係性 〜
・双子座さん:調和/120度
価値観が似ていて安心できる存在
・獅子座さん:補完/180度
正反対だけど深くつながれる存在
・蠍座さん:緊張/90度
ちょっとムッとすることも...
でも、刺激をくれる存在
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
📚#11:水瓶座さんと、風と未来の放送局
水瓶座さんは、
朝からめずらしく、そわそわしていた
今日は、ラボ広場にできた放送局が
はじめて音を鳴らす日だった
きっかけは、
いつかの双子座さんとのやりとり──
「この村にも、放送局、つくろうよ」
ふたりの「わくわくの種」が
星の谷に、ここからひろがっていく
𓂃
その日の正午、
できたばかりの放送局から
はじまりの音楽が流れ出す𓂃♪
「はろはろ〜♪ DJ双子です!」
「いよいよ本日より、
“風と未来のラジオ”はじまりまーす!」
マイクの前には、
双子座さんとゲストの獅子座さん
水瓶座さんは、
ブースの隅で黙々と音量を調整していた
ことばの風が、ちゃんと届いているか──
一番深く聴いていたのは、水瓶座さんだった
𓂃
番組の終わり、
双子座さんがハガキを取り出した
「さ〜て、お悩みコーナーのお時間♪
“未来の風にきいてみた”です!」
────
ラジオネーム:「深海の民」
もう何年も推し活をしています。
でも、恥ずかしくてライブには行けません。
周りにも“好き”って言えていなくて……
この前、推しカラーのグッズを見つけて、
「ちょっとならバレないかも」と思ったけど、
結局、買えませんでした。
このまま、こっそり応援していてもいいのでしょうか?
────
「うれしいなぁ♪
こういうの、来てほしかったんだよね」
𓂃
「獅子座さん、どう思います?」
獅子座さんは少し考えてから、
やわらかく口を開いた
「“好き”って、出せない日もありますよね」
「でも、心の中にあるなら、その気持ちは、
もう十分届いてるんだと思います」
「おおお、沁みる…」
双子座さんがうなずいたあと、
ブースの隅を向く
「水瓶座さんは?どう思う?」
「……ぼく、ただの機材係なんだけど」
水瓶座さんは、つぶやきながら
静かにマイクのボリュームを上げた
「こっそり応援するって、
その人だけの静かな自由だと思うんです」
「誰に言わなくても、見せなくても
その気持ちを自分で大事にできてたら…
それだけで、
もうすごく美しいんじゃないかなって」
一瞬、スタジオの空気がやわらかくなる𓂃
ひとりは光のあたたかさで
もうひとりは、風のまなざしで──
それぞれの“好き”をそっと肯定していた
𓂃
「どっちも名言すぎる…ステッカーにしよ」
双子座さんは、封筒をごそごそした
「“深海の民”さん、ありがとうございました!
名言入りステッカー、送っておきます♪」
「……今、作ったの?」
水瓶座さんがつぶやく
双子座さんは
にこっとウインクしてみせた
「さて来週も〜」
双子座さんが軽やかにマイクに向かう
「水瓶座さんと一緒に、
みなさんのお悩みに風を送りまーす♪」
「……ぼく、ただの機材係なんだけど」
水瓶座さんの声が流れた頃には
エンディング曲が始まっていた──
今日もまた、水瓶座さんは
星の谷を吹きぬける それぞれの風に
「そのままでいい」と、
小さくうなずいてくれるのでした𓂃𓈒𓏸
──数日後、資料館の蠍座さんの机の上
名言ステッカーと、推しカラーの花が
そっと飾られていたらしい𓂃
星と月とくらす Yuri
𓂃
📗 星の谷|キャラ図鑑
Aquarius
未来からひらめきを受信するひと
当たり前に染まらない
新しいものに、すぐ手をのばせる
▪︎趣味
拾ったものから、未来の道具をつくる
ミステリーサークルづくり
(宇宙人の気持ちを知るためらしい)
▪︎元気になる色
ペールブルー、シルバーグレー
▪︎癒されるアロマ
ユーカリ、ネロリ、ミルラ