星よみコラム
- 星とわたしのこと
- New | 星の鑑定書
- 星の谷|12星座の物語
- 星の谷|天体のうごき
- 星よみのお勉強
- 星たちのリズム
- 2025年 | 新月・満月
- 2025年 | 天体のうごき
- 四季図
- 天然石のこと
- 2024年 | 新月・満月
- 2024年 | 天体のうごき
星の谷の住人たち|水瓶座さんと、風と未来の放送局
ここは、内なる世界に広がる『 星の谷 』𓂃⋆
12人の星座が、それぞれのリズムで暮らす場所
🕯 星の谷のはじまりのお話しは こちらから
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
🌕 星たちの関係性を、物語で感じてみよう𓂃
星座同士にも人間関係のように
じつは“ちょっとした関係性”があります
心地よく響きあったり
真逆だけど惹かれあったり
ときにはすれ違ったり──
読んでいくうちに
星たちの“関係性”も感じてみてくださいね𓂃𓈒𓏸
今回は──
❄️冬の真ん中に生まれた、水瓶座さんが主役
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
♒︎ 水瓶座さん|未来からひらめきを受信するひと
〜 風と未来のラボ広場の館長 〜
星の谷の風がよく通る丘に
『風と未来のラボ広場』がある
宇宙交信アンテナ
植物の声をひろうマイク
AIが答えてくれるポスト──
そこにいるのが、水瓶座さん
いつの間にか「館長」と呼ばれている
名乗ったこともないし、気にしてもいない
誰にでもフラットで
人でもAIでも、宇宙人でも
同じ距離で話すひと
本人は、特別なことだとは思っていない
ただ、同じように話してるだけ
感情だけに流されることもない
でも、“不公平な風”が吹いているときは
ふいに、声をあげることがある
そのときの火は、静かで、まっすぐ
夜になると、塔の上で
空と交信しているらしい
ふいにひとつ、ひらめきが降りてきて
そこからいつも、あたらしい風がうまれている𓂃𓈒𓏸
𓂃
🌿 水瓶座さんの小さなプロフィール
⋆特技⋆
当たり前に染まらない
新しいものに、ちゅうちょせず手をのばせる
(だいたい一番乗り)
⋆趣味⋆
拾ったものをラボで洗って、未来の道具をつくる
ミステリーサークルづくり
(宇宙人の気持ちになって描いてたら、七不思議になってる)
⋆元気になる色⋆
ペールブルー、シルバーグレー
⋆癒されるアロマ⋆
ユーカリ、ネロリ、ミルラ
𓂃
🏕️ 星の谷のワンシーン
〜 今回、登場する星たちの関係性 〜
◎ 双子座さん:価値観が似ていて安心できる存在
(調和/120度)
◎ 獅子座さん:正反対だけど深くつながれる存在
(補完/180度)
◎ 蠍座さん:ちょっとムッとすることも...
でも、刺激をくれる存在(緊張/90度)
さて、どんなふうに関わっているか
物語の中で感じてみてください𓂃𓈒𓏸
𓂃
🍿 星の谷をのぞく前に𓂃
この物語に出てくるキャラたちは
星座(サイン)の特徴を
純度100%・生搾り(!?)で描いております𓈒𓂂
現実のわたしたちは
いろんな星(天体)の性質が混ざり合って生きているので
「いや、私こんな性格ちゃうねんけど!?」
と思っても、ご安心を^^
星の谷では
各サインの“純粋なテンション”だけで
ゆるっとお届けしています
どこかに、自分のかけらが見つかるかも ──
そんな気持ちで、のんびり読んでもらえたらうれしいです◎
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
📚『 水瓶座さんと、風と未来の放送局 』
水瓶座さんは、
朝からめずらしく、そわそわしていた
今日は、ラボ広場にできた放送局が
はじめて音を鳴らす日だった
きっかけは、
いつかの双子座さんとのやりとり──
「この村にも、放送局、つくろうよ」
ふたりの「わくわくの種」が
星の谷に、ここからひろがっていく
その日の正午、
できたばかりの放送局から
はじまりの音楽が流れ出す𓂃♪
「はろはろ〜♪ DJ双子です!」
「いよいよ本日より、
“風と未来のラジオ”はじまりまーす!」
マイクの前には、
双子座さんとゲストの獅子座さん
水瓶座さんは、
ブースの隅で黙々と音量を調整していた
ことばの風が、ちゃんと届いているか──
一番深く聴いていたのは、水瓶座さんだった
番組の終わり、
双子座さんがハガキを取り出した
「さ〜て、お悩みコーナーのお時間♪
“未来の風にきいてみた”です!」
────
ラジオネーム:「深海の民」
もう何年も推し活をしています。
でも、恥ずかしくてライブには行けません。
周りにも“好き”って言えていなくて……
この前、推しカラーのグッズを見つけて、
「ちょっとならバレないかも」と思ったけど、
結局、買えませんでした。
このまま、こっそり応援していてもいいのでしょうか?
────
「うれしいなぁ♪
こういうの、来てほしかったんだよね」
「獅子座さん、どう思います?」
獅子座さんは少し考えてから、
やわらかく口を開いた
「“好き”って、出せない日もありますよね」
「でも、心の中にあるなら、その気持ちは、
もう十分届いてるんだと思います」
「おおお、沁みる…」
双子座さんがうなずいたあと、
ブースの隅を向く
「水瓶座さんは?どう思う?」
「……ぼく、ただの機材係なんだけど」
水瓶座さんは、つぶやきながら
静かにマイクのボリュームを上げた
「こっそり応援するって、
その人だけの静かな自由だと思うんです」
「誰に言わなくても、見せなくても
その気持ちを自分で大事にできてたら
それだけで、もうすごく美しいんじゃないかなって」
一瞬、スタジオの空気がやわらかくなる𓂃
ひとりは光のあたたかさで
もうひとりは、風のまなざしで──
それぞれの“好き”をそっと肯定していた
「どっちも名言すぎる…ステッカーにしよ」
双子座さんは、封筒をごそごそした
「“深海の民”さん、ありがとうございました!
名言入りステッカー、送っておきます♪」
「……今、作ったの?」
水瓶座さんがつぶやく
双子座さんは
にこっとウインクしてみせた
「さて来週も〜」
双子座さんが軽やかにマイクに向かう
「水瓶座さんと一緒に、
みなさんのお悩みに風を送りまーす♪」
「……ぼく、ただの機材係なんだけど」
水瓶座さんの声が流れた頃には
エンディング曲が始まっていた──
今日もまた、水瓶座さんは
星の谷を吹きぬける それぞれの風に
「そのままでいい」と、小さくうなずいてくれるのでした𓂃𓈒𓏸
──数日後、資料館の蠍座さんの机の上
名言ステッカーと、推しカラーの花が
そっと飾られていたらしい𓂃
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
次回は、星の谷で冬と春の間に生まれた
魚座さんをご紹介しますね𓂃
また、静かな村の風景のなかでお待ちしています🕯
星と月とくらす Yuri