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星の谷の住人たち|魚座さんと、月の光につつまれる夜
ここは、内なる世界に広がる『 星の谷 』𓂃⋆
12人の星座が、それぞれのリズムで暮らす場所
🕯 星の谷のはじまりのお話しは こちらから
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
🌕 星たちの関係性を、物語で感じてみよう𓂃
星座同士にも人間関係のように
じつは“ちょっとした関係性”があります
心地よく響きあったり
真逆だけど惹かれあったり
ときにはすれ違ったり──
読んでいくうちに
星たちの“関係性”も感じてみてくださいね𓂃𓈒𓏸
今回は──
❄️冬と春の間に生まれた、魚座さんが主役
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
♓︎ 魚座さん|夢と音をあつめるひと
〜 星の谷の詩人 〜
星の谷の幻想的な湖のほとり──
そこには魚座さんの小さな暮らしがある
現実と夢のあいだを、ふわふわ歩きながら
水面に月がひかる夜は、
ボートに寝転び 空を見上げる
そして、昨日の夢の続きをたしかめる
詩や音、香りや夢──
ことばになる前の“なにか”を集めては
誰かの想いにそっと寄り添う
いちばん揺れてる誰かに
自然と共鳴しては
「まだ手を離したくない」って
思ってしまうのは、きっと彼女
感情があふれて、迷子になったり
その想いが、いつのまにか
村をカオスに巻きこむこともある
だけど、その寄り添う手に
救われる誰かがいるのも、たしかなこと
今日もまた──
魚座さんからあふれだした想いが
谷のどこかを やさしく包みこむ𓂃𓏸
𓂃
🌿 魚座さんの小さなプロフィール
⋆特技⋆
夢の中でも、会話ができる
言葉になる前の気持ちを受けとる
(誰の気持ちだったか、迷子になることも)
⋆趣味⋆
お昼寝(夢の続きを見にいくのが日課)
満月の夜は、お気に入りの石を月光浴させる
(ついでに自分も浄化)
⋆元気になる色⋆
ミストブルー、シェルピンク
⋆癒されるアロマ⋆
ジャスミン、ローズウッド、ミルラ
𓂃
🏕️ 星の谷のワンシーン
〜 今回、登場する星たちの関係性 〜
◎ 蟹座さん:価値観が似ていて安心できる存在
(調和/120度)
◎ 乙女座さん:正反対だけど深くつながれる存在
(補完/180度)
◎ 射手座さん:ちょっとムッとすることも...
でも、刺激をくれる存在(緊張/90度)
さて、どんなふうに関わっているか
物語の中で感じてみてください𓂃𓈒𓏸
𓂃
🍿 星の谷をのぞく前に𓂃
この物語に出てくるキャラたちは
星座(サイン)の特徴を
純度100%・生搾り(!?)で描いております𓈒𓂂
現実のわたしたちは
いろんな星(天体)の性質が混ざり合って生きているので
「いや、私こんな性格ちゃうねんけど!?」
と思っても、ご安心を^^
星の谷では
各サインの“純粋なテンション”だけで
ゆるっとお届けしています
どこかに、自分のかけらが見つかるかも ──
そんな気持ちで、のんびり読んでもらえたらうれしいです◎
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📚『 魚座さんと、月の光につつまれる夜 』
星の谷のはずれ、湖のほとり──
満月の日、魚座さんは小さな書斎で
夢の続きを綴っていた
「これは、たぶん…あの人の気持ちだな」
誰かの涙の余韻
言葉になる前の想い
誰にも頼まれていないけれど
魚座さんはそれを受けとっている
書きあげた詩は
新聞の小さなコラム欄にそっと差し出す
そして、いつものように
最後にひとこと添えておく
* * *
今夜、湖に月の光がかかります
“心のサウナ” そっとひらきます
ととのうかどうかは、月しだい𓂃𓈒𓏸
* * *
夜空に満月が輝くころ
魚座さんは湖へと向かった
月の光をたどって
ひとつひとつ石を並べながら
やわらかく語りかける
「今日はこの子が真ん中かな」
石たちはうれしそうに月光浴していた
キャンドルに火を灯すと、
水面がやさしくきらめく
──それはまるで、月のしずくのようだった
「今日はちょっと冷えるから、
ひざ掛け持ってきたよ」
そう言って現れたのは、蟹座さん
水筒に入ったハーブティー
マイキャンドル、ヨガマット──
さすが “心のサウナ”の常連である
「これがないと、
わたしの一ヶ月は はじまらないの」
そうつぶやいて、静かにヨガマットを広げる
魚座さんが ふと話しかける
「今日のハーブティー、月のハーブなんだね」
蟹座さんはにこっと笑って
湯気のたつカップをそっと差し出した
「はいどうぞ……あなたもゆっくりしてね」
魚座さんはうれしそうにカップを受け取った
そのあとすぐに、乙女座さんがやってきた
手にはきれいにラベルが貼られた紙袋
────
月光浴ブレンド:ハーブ3種入り
(カモミール+レモンバーム+ローズ)
────
「“心のサウナ”って書いてたから、
ドライハーブ持ってきたよ」
「……蒸すのは、気持ちなの」
魚座さんのひとことに
蟹座さんが吹き出しそうになっている
乙女座さんは、少し首をかしげていたけれど
魚座さんがすぐにフットバスを用意して
ドライハーブを浮かべてくれた
蒸気と香りに包まれながら
乙女座さんは静かに月を見上げた
最後にやってきたのは、射手座さん
「来るつもりなかったけどさ
歩いてたら、足が勝手にここに向いてた」
そう言って、草の上にごろんと寝転ぶと
胸ポケットから、小さな袋を取り出した
「これ、旅で拾った“星のカケラ”
願いが叶うって言われてたけど……
何を願えばいいかわかんなくてさ」
魚座さんは“星のカケラ”を受け取り
しばらく目を閉じて、ぽつりとつぶやいた
「……この子が、ここに連れてきてくれたのね
願ってなくても、ほんとうに欲しいものって
ちゃんと届くのかもしれないよ」
射手座さんは、ふっと笑う
「たしかに……癒やされたかったのかも」
その横顔には、いつもの自由なまなざしと
言葉にならないやわらかさがにじんでいた
星の谷のはずれ、湖のほとり──
満月の夜だけ そっとひらかれる、“心のサウナ”
それぞれが、それぞれのままで
月の光のもとにあつまる夜
魚座さんの不思議な空気につつまれながら
星の谷の住人たちは
不思議と心がかるくなっているのでした𓂃𓈒𓏸
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次回からは、
星の谷の「12の場所」ご案内します𓂃
また、静かな村の風景のなかでお待ちしています🕯
星と月とくらす Yuri