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星の谷の住人たち|#08 蠍座さんと 星灯(ほしび)まつり
🌙 星の谷の住人たち
ここは、内なる世界に広がる『 星の谷 』𓂃⋆
12人の星座が、それぞれのリズムで暮らす場所
星座同士にも人間関係のように
じつは“ちょっとした関係性”があります
ぜひこの場所で星たちの関係性を
物語で感じてみてくださいね
🍿 星の谷が初めましての方へ
まずは、はじまりの物語をお読みください
[星の谷はじまりの物語へ]
🏕 今回は──
秋の真ん中に生まれた
蠍座さんが主役
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
〜 登場する星たちの関係性 〜
・魚座さん:調和/120度
価値観が似ていて安心できる存在
・牡牛座さん:補完/180度
正反対だけど深くつながれる存在
・獅子座さん:緊張/90度
ちょっとムッとすることも...
でも、刺激をくれる存在
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
📚#08:蠍座さんと 星灯(ほしび)まつり
星の谷の奥にある資料館──
古い地図や祭りの記録、言い伝え、
表向きは、どこにでもある資料館
でも、いちばん奥の扉の向こうには
最後まで出せなかった手紙や
捨てられない贈りもの
誰かの手放せなかった想いが
そっと、保管されている
それらを、ずっと見守っているのが
蠍座さんの、もうひとつの役目だった
𓂃
資料館を閉めると
蠍座さんは、毎晩どこかへと向かう
ランタンと記録帳を手に向かうのは、
大きな木がある、空にいちばん近い丘──
その木は『星の木』と呼ばれ
もう何年も花を咲かせていない
観察記録が十年たった頃、
枝のひとつに、小さな蕾をみつけた
「いよいよか……」
そう呟くと、彼女はそっと姿勢を正した
𓂃
翌朝、蠍座さんは
蕾の意味を確かめるために
星の谷の古い資料を、そっと読み返していた
────
『星灯(ほしび)まつり』
─ 出典:星の谷のはじまりより ─
星灯まつりとは、
手放せなかった想いや願いを、空へ還すための習わしである。
誰かの準備がととのうと、星の木に蕾がつき、
その想いが空へ還ったとき、心の灯りとなると伝えられている。
— 実施の条件 —
・星の木が蕾をつけた年の、最初の新月に行う
・まつりの合図は、想いの守り人が知らせる
・まつりは、光を創る者の手で執り行うこと
────
蠍座さんは、パタンと資料を閉じた
𓂃
その日の午後、
魚座さんがふわりと、資料館を訪ねてきた
「星の木の上に光が降ってくる夢を見たの」
蠍座さんは 深くうなずいた
「やっぱり……そうだよね」
それだけで、ふたりには十分だった
夕暮れどき、
牡牛座さんが訪ねて来て、ぽつりと言う
「そろそろ あの手紙……手放していいかも」
それは、もう何年も前からある手紙だった
「あなただったのね……」
蠍座さんは、胸の中でつぶやいた
𓂃
翌日、蠍座さんは重い腰を上げ、
演出家の獅子座さんを訪ねた
星の谷で光を創る者──
獅子座さんで、間違いないはず
「次の新月、星灯まつりです」
「ついにきたね!
最高の光で還す準備をしておくよ」
迷いのない、太陽みたいな笑顔に
蠍座さんは、肩の力が少し抜けた
𓂃
そして、
星灯(ほしび)まつりの夜──
風は止み、星の木のまわりには
もう手放してもいい想いや記憶が
小さな灯りとともに、集まってくる
獅子座さんの合図で
やさしく光を放ちながら、
次々と夜空へ還っていく
夜風にのって𓈒𓏸
魚座さんのハープの音が美しく響いていた
言葉にならない想いたちを
そっと包むような音色だった
ふと、蠍座さんは
牡牛座さんの姿を見つけた
資料館ではまだ少し寂しそうだった顔に
やわらかな笑顔が咲いていた
「これが、星灯まつりか……」
蠍座さんの心にも
小さな灯りが、ともった
𓂃
翌朝の資料館、
とくに変わったようすはない
でも、奥の扉に眠る想いたちは
どこか、やわらかく 息づいているようだった
星の谷の奥深く──
蠍座さんは、今日も変わらず
まだ手放せない想いたちを
静かに、見守っています𓂃𓈒𓏸
星と月とくらす Yuri
𓂃
📗 星の谷|キャラ図鑑
Scorpio
記憶と想いを、静かに見守るひと
オーラで語る(本人は無自覚)
プロローグで犯人を察する
▪︎趣味
星の木の観察日記(そろそろ10年目)
推しの記念日を、こっそりケーキでお祝い
▪︎元気になる色
ボルドー、アッシュピンク
▪︎癒されるアロマ
サンダルウッド、パチュリ、ローズ
誰かの出せなかった手紙が眠っている
蠍座さんの役目
星の谷の住人たち|#07 天秤座さんの ちぐはぐさえも ととのう朝
🌙 星の谷の住人たち
ここは、内なる世界に広がる『 星の谷 』𓂃⋆
12人の星座が、それぞれのリズムで暮らす場所
星座同士にも人間関係のように
じつは“ちょっとした関係性”があります
ぜひこの場所で星たちの関係性を
物語で感じてみてくださいね
🍿 星の谷が初めましての方へ
まずは、はじまりの物語をお読みください
[星の谷はじまりの物語へ]
🏕 今回は──
秋のはじまりに生まれた
天秤座さんが主役
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
〜 登場する星たちの関係性 〜
・水瓶座さん:調和/120度
価値観が似ていて安心できる存在
・牡羊座さん:補完/180度
正反対だけど深くつながれる存在
・蟹座さん:緊張/90度
ちょっとムッとすることも...
でも、刺激をくれる存在
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
📚#07:天秤座さんの ちぐはぐさえも ととのう朝
季節のマルシェの朝
この日は、天秤座さんがととのえる
“心地よさ”のマルシェ
おいしいものと、ちいさなアート、
音楽のうつくしいハーモニー
“ここにいると、心地いい” を
そっと形にして届ける日だった
光の角度、カップの配置、花の影 ──
天秤座さんは静かに
空間の息づかいをととのえていく
𓂃
「寒そうだから、これ置いとくね」
蟹座さんが、ふわっとブランケットを差し出す
天秤座さんは、にこりと笑って受け取った
ただ、ほんの一瞬だけ手が止まった
本人さえも気づかないくらいの一瞬 ──
「はいはい、ベージュでしょ?」
そして、イスのうしろから
ぴったり壁になじむブランケットが登場した
「……なんで、わかったの?」
「いつものことだからね」
天秤座さんは、思わずふっと笑ってしまった
自分で押さえ込んだ本音にふれてもらうって
こういうことなのかもしれない
𓂃
そこへ、扉がバンッと開く音 ──
「できたー!!見て見てっ!」
勢いよく飛びこんできたのは、牡羊座さん
手には、大きな画用紙
真ん中には やたらとツヤツヤした、真っ赤な絵
「さっき、オムライス食べてたらさ、
ケチャップが“描け”って言ってきた!」
「朝の衝動シリーズ、第一弾!」
……
一瞬、天秤座さんの頭が真っ白になる
(展示予定にはない……よね?
じゃなくて、ケチャップ!?)
そのとき、蟹座さんがそっとひとこと
「今朝、うちでオムライス食べてたの……
そういえばお皿が、やけにピカピカだったわ」
𓂃
混乱しそうになる空気のなか、
水瓶座さんがひょっこり現れる
「偶発性のバランス。いいね。」
「食卓から生まれる、
未来のECOアートって感じ」
そのひとことで、天秤座さんの肩から
すっと力が抜けていった
(……未来っぽい。
なるほど、そういう見方もあるのね)
「じゃあ、……入り口の横に飾ってみる?」
「うわ、ここ最高じゃん!!
今から、アーティストってことだよね!?」
天秤座さんは、
ほんの少し目を見開いたけれど
ゆっくり瞬きをしてから、クスッとわらった
(衝動で走れるって、実はちょっと憧れる)
𓂃
今日の空間はいつもより、
ちぐはぐで、自由だった
整えすぎないやりとりも
言葉にならない気持ちも
それでもきっと、調和って呼んでいい
星の谷の、毎度ちぐはぐなマルシェは
天秤座さんのおかげでやさしく心地よくととのうのでした𓂃𓈒𓏸
星と月とくらす Yuri
𓂃
📗 星の谷|キャラ図鑑
Libra
空間のハーモニーを奏でるひと
誰にも気づいてもらえない気配り
パジャマでもおしゃれ着だと思われる
▪︎趣味
季節に合わせたクッションカバー選び
美術館のベンチで、ぼーっとする
▪︎元気になる色
アイスブルー 、 ライラック
▪︎癒されるアロマ
ゼラニウム、ベルガモット、ネロリ
軽やかに響かせてくれています𓂃𓈒𓏸
星の谷の住人たち|#06 乙女座さんが ととのえる、 満月の日
🌙 星の谷の住人たち
ここは、内なる世界に広がる『 星の谷 』𓂃⋆
12人の星座が、それぞれのリズムで暮らす場所
星座同士にも人間関係のように
じつは“ちょっとした関係性”があります
ぜひこの場所で星たちの関係性を
物語で感じてみてくださいね
🍿 星の谷が初めましての方へ
まずは、はじまりの物語をお読みください
[星の谷はじまりの物語へ]
🏕 今回は──
夏と秋の季節の間に生まれた
乙女座さんが主役
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〜 登場する星たちの関係性 〜
・山羊座さん:調和/120度
価値観が似ていて安心できる存在
・魚座さん:補完/180度
正反対だけど深くつながれる存在
・双子座さん:緊張/90度
ちょっとムッとすることも...
でも、刺激をくれる存在
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📚#06:乙女座さんが ととのえる、満月の日
満月の日は、ちょっとだけ忙しい
星の谷では、体調も、気分も
なにかと揺れやすくなるから──
乙女座さんは、いつもより少し早く
静かに店の支度を整えた
「……ちょっと熱っぽいかもね」
顔色と歩き方でぴたりと読みとると
記録帳をパタンと閉じた
𓂃
棚の上には、今朝用意しておいたハーブティー
ちゃんと、ひとりぶん多めに淹れてある
やっぱり、ね。ほら来た──
「ねぇねぇ今日、なんか……満月らしいよ?」
ドアのすき間から
双子座さんがヒョコッと登場
「揺れてる子、多いっぽいよ〜?」
どこ情報かは毎度ふんわりしてる
でも、あなどれない
気づけば、助けられていることも多いのだ
乙女座さんはため息まじりに棚に手を伸ばす
「……カモミールとレモンバーム、あとホップも少しね」
どうせあとで、ぐったりして戻ってくる
口では文句を言いながらも、結局ブレンドしてしまう
𓂃
「ラベンダーがいいなぁ…今日はなんとなく」
いつの間にか、魚座さんがそばにいた
「満月で、空気がやわらかいからかな?
……夢の中みたい」
乙女座さんは、思わずふふっと笑ってしまった
なんだかんだで
こういうときに現れるのが魚座さんなのだ
きっちり詰まっていた時間に
少しだけ すき間ができる
それだけで、呼吸がふっと軽くなる
乙女座さんは
ラベンダーとローズの小瓶を並べた
魚座さんの手が、小瓶にそっとのびた
ラベンダーを、ひとつ選んで手に取る
「……これ、きっと、
星も飲みたがってる気がする」
乙女座さんは、聞こえなかったふりをした
𓂃
「喉が乾燥してて、ハーブお願いできる?」
「帰る途中だし──
ほら、蠍座さんに渡しておくよ」
山羊座さんが
奥の棚から包みを取ってふいに言った
満月の日は、
乙女座さんが忙しいことを知っている
だから、いつも“ついで”を装って
そっと誰かの分を持っていってくれる
あえて大げさにお礼は伝えないけど
エキナセアをほんの少し多めにして
そっと“はちみつの小瓶”も添えておいた
たぶんこれで伝わる
𓂃
満月の日──
ぐらぐらする誰かと、そっと支える誰か
今日もまた、静かな調合の音が
星の谷の空気をやさしく
そしてなめらかに
めぐらせてくれるのです𓂃𓈒𓏸
星と月とくらす Yuri
𓂃
📗 星の谷|キャラ図鑑
Virgo
日々の揺らぎを、そっとととのえるひと
プロレベルのアイロンがけ
家事動線が秒で見える
▪︎趣味
村のイベントカレンダーづくり
朝イチのスムージーづくり
▪︎元気になる色
セージグリーン、クリームホワイト
▪︎癒されるアロマ
ラベンダー、ペパーミント、フェンネル
誰よりも抜かりなく
星の谷の住人たち|#05 獅子座さんがひかりをつなぐとき
🌙 星の谷の住人たち
ここは、内なる世界に広がる『 星の谷 』𓂃⋆
12人の星座が、それぞれのリズムで暮らす場所
星座同士にも人間関係のように
じつは“ちょっとした関係性”があります
ぜひこの場所で星たちの関係性を
物語で感じてみてくださいね
🍿 星の谷が初めましての方へ
まずは、はじまりの物語をお読みください
[星の谷はじまりの物語へ]
🏕 今回は──
夏のまっさかりに生まれた
獅子座さんが主役
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
〜 登場する星たちの関係性 〜
・牡羊座さん:調和/120度
価値観が似ていて安心できる存在
・水瓶座さん:補完/180度
正反対だけど深くつながれる存在
・牡牛座さん:緊張/90度
ちょっとムッとすることも...
でも、刺激をくれる存在
・特別出演:ちび獅子 🦁✨
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
📚#05:獅子座さんがひかりをつなぐとき
「…どうせ、ぼくなんか…」
村はずれのベンチで
ちび獅子が小さくつぶやく
昨日の“ステージ発表”で
ちょっとスベったらしい
挨拶のあとに投げキッスを入れたのが
やりすぎだったのかも──
「何それ、最高だったけど?」
そこに現れたのは牡羊座さん
今日も全力で駆け抜けてきたらしく
帽子が風でどこかへ飛んでいったまま
「オレなんか、転んでも立ち上がったら
拍手あったよ?いけるいける!」
𓂃
「いや、それはあなたが異常なだけ…」
後ろでそっと帽子を拾っていたのは牡牛座さん
顔は笑っていないけど、ちゃんと手は動いてる
「もうちょっと普通に出てたら、
光り方もちがったかもね」
「でも、ま、次は“あえて静かに登場”とか?
ギャップって大事よ」
そんなやりとりを見ていた
水瓶座さんがぽつり──
「そうやって悩むのも、だいたい全部、
火になるんだけどね」
𓂃
そして、広場の奥でステージを整えながら
パパ獅子はそっと目を細めた──
(ああ、昔のオレみたいだ)
誰より派手に登場して、誰より空回りして
拍手がもらえないと、しょんぼり背中を向けてたあの頃
でも、あのとき
誰かが火を消さずにいてくれたから
今、自分が誰かの火をつなぐ番なんだ
𓂃
「よし、準備OKだよー」
パパ獅子がふいに声をかける
ちび獅子がはっと顔を上げたとき──
スポットライトが、月のひかりと重なるように
舞台のセンターをふわっと照らしていた
「…出ていいの?」
「うん。君のステージだよ」
今日もまた、誰かが
“自分らしい火の灯し方”を思い出せるように
村の演出家は、
そっと合図を出してくれているのです𓂃𓈒𓏸
星と月とくらす Yuri
𓂃
📗 星の谷|キャラ図鑑
Leo
光を創って、自分らしく輝くひと
アドリブでも、それっぽく話せる
フラッシュモブの演出(ド派手)
▪︎趣味
のど自慢大会出場(歌より演出に全力)
お祭りの司会(去年からレギュラー)
▪︎元気になる色
太陽みたいなオレンジ、シャンパンゴールド
▪︎癒されるアロマ
オレンジ、フランキンセンス、ローズマリー
星の谷の住人たち|#04 蟹座さんがぬくもりをくれる朝
🌙 星の谷の住人たち
ここは、内なる世界に広がる『 星の谷 』𓂃⋆
12人の星座が、それぞれのリズムで暮らす場所
星座同士にも人間関係のように
じつは“ちょっとした関係性”があります
ぜひこの場所で星たちの関係性を
物語で感じてみてくださいね
🍿 星の谷が初めましての方へ
まずは、はじまりの物語をお読みください
[星の谷はじまりの物語へ]
🏕 今回は──
夏のはじまりに生まれた
蟹座さんが主役
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〜 登場する星たちの関係性 〜
・蠍座さん:調和/120度
価値観が似ていて安心できる存在
・山羊座さん:補完/180度
正反対だけど深くつながれる存在
・天秤座さん:緊張/90度
ちょっとムッとすることも...
でも、刺激をくれる存在
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📚#04:蟹座さんがぬくもりをくれる朝
「おはよーございまーす!」
まだ湯気の立つ食堂に
山羊座さんの元気な声がひびく
「このテーブル、脚ゆるんできてるかも」
「あとで直しとくね」
建築士の視点は、今朝もぬかりなし
その勢いに、蟹座さんは思わず吹き出す
「ちょっと、朝から飛ばしすぎよ〜」
甘さひかえめのプリンを差し出しながら、
やわらかく声をかける
「ねぇ、少しは肩の力ぬいても、
だれも怒らないよ?」
「ふふ、またやっちゃったね」
山羊座さんは照れたように笑いながら、
スプーンを手に取る
𓂃
「今日は満月だし、ゆれてる子が多そうだね」
ふわりと現れた天秤座さんが、
いつものやさしい声で言う
「うん……
でも、気持ちが動くって、大事だと思う」
「でも、あなたが背負いすぎないようにね」
そのひと言に、
蟹座さんはちょっとだけ背筋を伸ばした
𓂃
ふと、入り口に気配 ──
蠍座さんが無言で
野の花の小さな束をテーブルに置いていく
今日も目だけ合わせて、すぐに帰っていった
「……また気づいてくれてたのね」
落ち込んでいるときほど
そっとあらわれる花束
蟹座さんはそっと花瓶に花をさし
ちいさく深呼吸をひとつ
「さあ、朝ごはんの時間よー!」
その声に、食堂のイスがきゅっと鳴る
今日もまた、この食堂のあたたかさで
村の一日がやさしくはじまっていくのです𓂃𓈒𓏸
星と月とくらす Yuri
𓂃
📗 星の谷|キャラ図鑑
Cancer
ごはんと心をあたためる
やさしさのひと
声のトーンで察する
気づかないふりして出す、優しさプリン
▪︎趣味
季節のジャムづくり
編みかけのマフラーを育てること
▪︎元気になる色
ミルクティーベージュ、ラベンダー
▪︎癒されるアロマ
カモミール、ローズ、マンダリン
守ってくれる心の安全基地