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星の谷ツアー|#08 静寂の森 ─ わたしの芯にふれる場所(8ハウス) ─
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🚂 はじめに|星の谷ツアーって?
このページは、星たちの暮らす“12の場所”──
西洋占星術のホロスコープでいう
「ハウス」をめぐる小さな旅です𓂃𓈒𓏸
1ハウスから12ハウスまで、
それぞれの場所の風景を物語にのせてご紹介していきます
🕊はじめましての方や
星の谷の世界をくわしく知りたい方は
☞ [星の谷ツアーのしおり] へどうぞ 🗺
さて、今回は──
星の谷の「静寂の森」へ出発です𓂃🌲
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🧭星の谷ツアー|静寂の森
(8ハウス)
森の入り口へと続くアーチ状の木々のあいだから
やわらかな日差しが、こぼれていた
まるで、森が深呼吸するように
森の奥から少しひんやりと気持ちいい
空気が流れ込んできた
ここは──星の谷の「静寂の森」🌲
気配も、声も、足音も
すべてが吸い込まれるように消えていく
深くて、透明な場所
🕯今日の射手座さんは、
カシミアのロングコートに
手にはランタンを持っていた
「ふふ、ここではね、
明かりはひとつでいいんです」
そう言って、みんなに小さく微笑みかけた
森の奥へと一歩踏み込むと
さらに空気がすっと深くなった
「ここはね“心の奥でつながり直す”
そんな場所なんです──」
𓂃
🪔 森の一番奥までくると──
記憶の小屋のそばに
黒いローブをまとった蠍座さんがいた
まるで、ずっと前からそこにいたような
そんな静けさを纏っていた
射手座さんが声をかける
「蠍座さん、お久しぶりです
何年振りでしょうか?」
「今日は、あの日のあずけた想いを
そっと森に還しにきました𓈒𓏸」
蠍座さんは、
そっと射手座さんに目をやった
「射手座さん、何年振りかしら…
お元気でしたか?」
「あの日の想い…
ちゃんと保管しておきましたよ」
射手座さんに小さな木箱を手渡しながら
蠍座さんはつぶやいた
「消えたつながり、忘れられない痛み、
うまく言葉にできない想い…」
「でも、それを“なかったこと”にせず
ここでは、ふたたび息を吹き込むんです」
「それは何年後になってもいいんです」
𓂃
誰かがぽつりと、つぶやいた
「わたし、じつは怖いんです…
過去を許すのも、誰かを深く信じるのも」
蠍座さんは、
ふっとやわらかく目尻をさげた
「大丈夫。無理に明るくしなくていいんです」
「暗いままの過去も、見たくない感情も
この森は、すべて受けとめてくれるんです」
その言葉に、肩がすっとゆるみ
心の奥がぽっとあたたかくなっていった
🌲参加者たちは、それぞれの想いを
森の奥にあずけたり、受け取ったり
大切だった想い
過去の自分への後悔
誰かとの約束──
森を出る頃には、みんな
すこしだけ、生まれ変わったような
スッキリしたような顔をしていた
「さあ、そろそろ次の場所へ向かいましょう
次は──“星見の塔”へ出発です」
今度は、“未知なる世界”を
探求していく時間がはじまります𓂃𓈒𓏸
* * おまけ * *
📘星の谷マガジン
創刊号|星の谷の扉:12の場所をめぐる旅
✦ ✦ ✦
#08|静寂の森──
『 その気持ちごと、ここにいる 』
星の谷の、西と南の奥にある “静寂の森”
木々のアーチをくぐって、
森の奥へ奥へと歩いていくと──
風はぴたりと止まり
聞こえるのは、自分の鼓動だけ
気配も声も、すべてが
土と葉といっしょに
静かに沁みこんでいくような場所
ここでは、話せなかった気持ちも
置き去りにしたままの記憶も
そっと、息をついていいんです𓂃𓈒𓏸
✦ ✦ ✦
👒編集部おすすめスポット
『本気の迷路』
入ったときは悩んでたのに
出る頃にはどうでもよくっている
※悩んでると迷子になります
🧘♀️編集部おすすめワークショップ
『感情を発酵させる会』
感情をぐるぐる混ぜて
本音ごとじっくり発酵させます
※混ぜ忘れると、モヤモヤが増えます
✦ ✦
🫧 編集部からのひとこと
忘れなくていいし
すぐに向き合えなくても大丈夫
何年かかっても
その気持ちは、あなたのなかに
やさしく在りつづけます
📎発行:星の谷マガジン編集部
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星と月とくらす Yuri
星の谷ツアー|#07 鏡の橋 ─ 私とあなたを映しだす場所(7ハウス) ─
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🚂 はじめに|星の谷ツアーって?
このページは、星たちの暮らす“12の場所”──
西洋占星術のホロスコープでいう
「ハウス」をめぐる小さな旅です𓂃𓈒𓏸
1ハウスから12ハウスまで、
それぞれの場所の風景を物語にのせてご紹介していきます
🕊はじめましての方や
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さて、今回は──
星の谷の「鏡の橋」へ出発です𓂃🌿
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🧭星の谷ツアー|鏡の橋
(7ハウス)
「すこし、空気が澄んできましたね」
手しごとの庭をあとにして
きらきら光る小川に沿って進んでいくと──
ゆるやかな流れの上に架かる
ふしぎな橋が見えてきた
ここは──星の谷の「鏡の橋」🪞
近づいてみると、この橋は
渡る人によって、かたちを変えていた
橋の下を流れる水は、
どこまでも真っ青に澄み渡り
水面には、まるで鏡のように
人々の姿があざやかに映り込んでいた
𓂃
👗「ようこそ、“鏡の橋”へ」
川辺のベンチから
天秤座さんがやわらかく声をかけてきた
水色のサマードレスに、白い日傘
水面の光をまとって、川辺のベンチに座っていた
「この橋はね、“誰かと向き合いたい”って
思ったときに、ふと来たくなるのよ」
👓 すぐ隣に、射手座さんが立っていた
今日の射手座さんは、
白いシャツに、パナマ帽
レトロな丸メガネをかけていた
「大切なのは、“どう渡るか”なんですよね」
「どんなふうに言葉をかけるか
どこで立ち止まるか
どこまで、隣にいるか──」
「この橋は、
渡る人によってかたちが変わるんです」
参加者のひとりが、そっと尋ねた
「ケンカしてると、橋もゆれるってこと?」
天秤座さんが、
クスッと笑いながらやさしく言った
「そうね、嵐みたいにゆれる日もあれば、
虹色のアーチになる日もあるのよ」
「心がゆれると、橋もゆれる──
そんなふうにできているの」
𓂃
🌈ふと、射手座さんをみると
虹のアーチみたいな橋を、渡りはじめていた
「こわくなったら、立ち止まってもいいんですよ」
「言葉が見つからないときは、
ただ隣にいてあげるだけでもいい」
「大切なのは、お互いの気持ちに、
“ちゃんと寄り添う”ことなんです」
参加者たちも、それぞれのペースで
おそるおそる、橋を渡りはじめた
風みたいにすいすい渡る人
途中で小雨がふって、傘をさして歩く人
誰かと手をつないで、一歩ずつ進む人──
橋は、その人の“気持ち”に合わせるように
静かに、かたちを変えていた
「さあ、そろそろ次の場所へ向かいましょう
次は──“静寂の森”へ出発です」
今度は、“奥深くに眠るわたし”にふれながら
変容していく時間がはじまります𓂃𓈒𓏸
* * おまけ * *
📘星の谷マガジン
創刊号|星の谷の扉:12の場所をめぐる旅
✦ ✦ ✦
#07|鏡の橋──
『 うつしあうことで、見えてくるもの 』
星の谷の、西に架かる “鏡の橋”
“誰かと向き合いたい”って
思ったときに、ふと訪れたくなる場所
心がゆれると、橋もゆれる──
渡る人によって、かたちを変える不思議な橋
言葉が見つからない日も
うまく距離がつかめないときも
寄り添う気持ちがあれば
この橋は、ちゃんと道になる
✦ ✦ ✦
👒編集部おすすめスポット
『映し鏡の川』
「え、これ川?それとも…わたしの内面…?」
“今のわたし”が映り込む、不思議スポット
※後ろめたいときは、自分と目が合いません
🧘♀️編集部おすすめワークショップ
『気まずさを乗りこえる会』
目をそらしてもOK、沈黙を育ててもOK
不思議とちょうどいい距離感がみつかります
✦ ✦
🫧 編集部からのひとこと
関係がゆらぐときほど、
「ほんとうの気持ち」が見えてくる
それはきっと、やさしさのはじまり
📎発行:星の谷マガジン編集部
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星と月とくらす Yuri
星の谷ツアー|#06 手しごとの庭 ─ わたしをととのえる場所(6ハウス) ─
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🚂 はじめに|星の谷ツアーって?
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西洋占星術のホロスコープでいう
「ハウス」をめぐる小さな旅です𓂃𓈒𓏸
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さて、今回は──
星の谷の「手しごとの庭」へ出発です𓂃🌿
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🧭星の谷ツアー|手しごとの庭
(6ハウス)
「さあ、少し深呼吸しましょう」
ひかりの舞台をあとにして
静かな裏道を歩いていくと──
畑と庭がひとつになったような
あたたかみのある場所が見えてきた
ここは──星の谷の「手しごとの庭」🌿
地面はほどよく踏みならされ
水やりされたハーブがふわりと香る
小さな畑には季節の野菜が整然と植えられ
隅には、よく手入れされた道具たちが並び
毎日ここで「今日を始める」気配が
そこかしこに漂っていた
𓂃
👩🌾「こんにちは〜」
作業台のほうから声をかけてきたのは、乙女座さん
薄いグリーンのエプロンに麦わら帽子
肩には、タオルをふわりとかけていた
「ハーブの手入れをしているんですけど
一緒に土いじりしてみませんか?」
「土を整えるとね、不思議と心の中も整ってくるんですよ」
📚「この庭はね、“わたしの準備室”なんです」
声の方をみると、射手座さんが立っていた
今日の射手座さんは、
袖をまくったシャツにつばの広い帽子
ポシェットには虫よけミストとハーブ図鑑
「誰かと会う前にここへ来ると、わたしが整うんです」
「“わたしがわたしを引き受ける”
──そんな感覚が育つんですよね」
参加者のひとりが、そっと尋ねた
「でも、うまく整わないときは…
どうしたらいいんでしょうか」
すると乙女座さんが、手を止めやさしく言った
「うまくできないときこそ、
“どうしたら心地よく続けられるか”を見つけるチャンスなんですよ」
「整えるのは、完璧になるためじゃなくて──
“わたしはこれで大丈夫”って、
言えるようになるためなんです」
𓂃
🍋ハーブの手入れを終え、みんなでお茶の時間
摘みたてのレモンを
ぽちゃんとポットに落としてひと息
手を動かしていると
少しずつ“心のノイズ”が抜けていく
言葉にしなくても、気持ちが整理されていた
それがこの庭の魔法だった
「日々の整え」が自分を守る境界線になったり
誰かとつながる準備になっていく──
「さあ、そろそろ次の場所へ向かいましょう」
射手座さんがコンパスをくるっと回す
次は、「鏡の橋」へ ──
今度は、“誰かと出会い、向き合うわたし”を
そっと映し出す時間がはじまります𓂃𓈒𓏸
* * おまけ * *
📘星の谷マガジン
創刊号|星の谷の扉:12の場所をめぐる旅
✦ ✦ ✦
#06|手しごとの庭──
『 整えることは、わたしを信じる準備 』
星の谷の、西と北の間にある “手しごとの庭”
ここは、誰に見せるでもない
「わたしのメンテナンスルーム」
うまくやるためじゃなくて、
「わたしを立て直すため」にある庭
完璧じゃなくても
ちゃんと日々、向き合ってることを
自分が知っていれば、それでいい
その積み重ねが、
わたしを支える“力”になっていくから𓂃
✦ ✦ ✦
👒編集部おすすめスポット
『整えリセット石』
不安なときに腰掛ける“自分の基準に戻る石”
※3回座ると「まぁ、なんとかなるか」が口ぐせになります
🧘♀️編集部おすすめワークショップ
『未完了タスク供養の会』
読みかけの本、3日坊主の運動…
成仏できないタスクたちに、お茶と感謝を
※たまに“復活”することも(それもご縁です)
✦ ✦
🫧 編集部からのひとこと
外に出る勇気が出ない日は、
ここに戻って来よう
整えなおすたびに、
“わたし”はちゃんと立ち上がれるんです
📎発行:星の谷マガジン編集部
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星と月とくらす Yuri
星の谷ツアー|#05 ひかりの舞台 ─ わたしの輝く場所(5ハウス) ─
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🚂 はじめに|星の谷ツアーって?
このページは、星たちの暮らす“12の場所”──
西洋占星術のホロスコープでいう
「ハウス」をめぐる小さな旅です𓂃𓈒𓏸
1ハウスから12ハウスまで、
それぞれの場所の風景を物語にのせてご紹介していきます
🌿はじめましての方や
星の谷の世界をくわしく知りたい方は
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さて、今回は──
星の谷の「ひかりの舞台」へ出発です𓂃🎡
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🧭星の谷ツアー|ひかりの舞台
(5ハウス)
午後の光が、おだやかになってきたころ
射手座さんたちは、田舎道をぬけ
ひらけた広場へと足を踏み入れた𓂃𓈒𓏸
風にゆれるカラフルな旗
空を映すようなシャボン玉
草むらからは、音楽と笑い声がこぼれてくる
──ここは、星の谷の「ひかりの舞台」🎡
舞台といっても壇上はなく、
“好き”や“楽しい”が、まるごと飾られ
遊園地とアートフェスのような
心のなかの「わくわく」がそのまま形になっていた
𓂃
🦁「ようこそ〜!今日の主役、登場〜!!」
と、声高らかにやってきたのは、獅子座さん
きらきらのスパンコールベストに
お手製“主役”のたすきがひかっている
「……って思ったけど、
そういえば、みんな主役だったわ〜!って
なるのがこの場所なんだよ〜」
と、満面の笑顔
✨「ここは、“わたしらしさ”が
花火みたいにひらく場所なんです」
と、射手座さんがひかりの中に立っていた
今日の射手座さんは
星がちりばめられたジャケットに、
胸ポケットにはサングラスをかけていた
空間には、スポットライトみたいなひかりが
あちこちにあたっていて
それぞれの“好き”や“夢中”が
きらきらと輝いていた
𓂃
みんな、歌ったり踊ったり絵を描いたり
はじめは遠巻きにしていた人も
ふと、「これ、やってみたいかも」と
自分の“好き”に手を伸ばしていた
「楽しいって思えることが、光になるんです」
射手座さんがやさしく言う
その言葉に、ひとりがぽつりとこぼした
「自分の“好き”って、
こんなに自由でいいんだね」
獅子座さんがつぶやいた
「ほんとはちょっと怖いんだよ?
“こんな自分、変って思われないかな”って」
「でもさ、ここに来ると
そのまんまでも、“いいじゃん!”って
言ってくれる人がいるの」
𓂃
射手座さんが、やさしく微笑んでいた
「そうやって生まれた“好き”のかけらたちが
光の粒みたいに、この場所を照らしてくれるんです」
空を見上げると──
ちょうどひとすじの光が射していた
「さあ、そろそろ次の場所へ向かいましょう!
次は──“手しごと”の庭へ出発です」
今度は、“わたしをととのえる時間”にふれる旅へと向かいます𓂃𓈒𓏸
* * おまけ * *
📘星の谷マガジン
創刊号|星の谷の扉:12の場所をめぐる旅
✦ ✦ ✦
#05|ひかりの舞台──
『 “わたしの好き”に光が当たる場所 』
星の谷の北と西のあいだに広がる、“ひかりの舞台”
そこは、壇上のない舞台
スポットライトは、ひとりひとりの“好き”にあたっている
気持ちを表現したダンス
こっそり作った歌を口ずさむ
胸の奥にあった好きの気持ちを伝える──
そのどれもが、
この場所ではちゃんと「輝き」になる
誰かが夢中になっていると
なぜか、自分の“好き”も思い出す
この場所に降りたつと
“わたしらしさ”が花火みたいにひらいていく
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👒編集部おすすめスポット
『恋の落とし穴エリア』
うっかりでも、わざとでも
ふかふかの芝生が、恋ごころを受け止めます
🧘♀️編集部おすすめワークショップ
『1日主役体験』
「主役たすき」をかけた瞬間、
ひかりと自信の魔法がふわりとかかります
※スポットライトは譲り合い制
(自分で照らしてもOKです)
✦ ✦
🫧 編集部からのひとこと
“好き”って、恥ずかしいものじゃなくて
あなたを照らすひかりのもとになるものです
この世界には、あなたの“楽しい”が
ちゃんと似合う場所があります
📎発行:星の谷マガジン編集部
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星と月とくらす Yuri
星の谷ツアー|#04 根ざしの家 ─ わたしの帰る場所(4ハウス) ─
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西洋占星術のホロスコープでいう
「ハウス」をめぐる小さな旅です𓂃𓈒𓏸
1ハウスから12ハウスまで、
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さて、今回は──
星の谷の「根ざしの家」へ出発です𓂃🏡
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🧭星の谷ツアー|根ざしの家
(4ハウス)
午後の光が少しつよくなってきたころ
射手座さんたちは、風の小道を抜けて
青々と広がる田園のなか、
ぽつんとある家へと向かっていった𓂃𓈒𓏸
しばらく歩くと、
ふわっと懐かしい匂いが鼻をくすぐる
──ここは、星の谷の「根ざしの家」 🏡
縁側には、美味しそうなスイカが並び
畳の上には、くるくる回る扇風機と昼寝のあと
風がよくとおる窓辺からは
風鈴の音がちりん、とひとつ鳴った🎐
𓂃
🍉「よう来てくれたね〜」
縁側から顔をのぞかせたのは、蟹座さん
エプロン姿で、台所から出てきた手には
冷たい麦茶と、手作りの梅ゼリー
📷「ここは、“こころが還る場所”なんですよ」
と射手座さんがつぶやく
今日の射手座さんは、
麦わらの帽子に白いTシャツ
手には、フィルムカメラを持っていた
「ここに来るとね、思い出すんです。
わたしの“根っこ”ってなんだったかなって」
畳の上でごろんと寝転ぶと、
「……あれ、天井のしみが、なんか動物に見えてきました」
射手座さんがぽそりと笑う
「ここに帰ってくると
だれかの気配とあたたかい音がして
わたしは“そのまま”でいられるんですよね」
蟹座さんが、ふふっと笑った
「ここでは、なにも話さなくても、
なにかできなくても、
ただ“いるだけ”で、だいじょうぶなんよ」
そう言って、麦茶を差し出しながら
やさしい声でつぶやいた
「みんな、疲れたときは
ここに帰ってきたらいいんよ」
「いつでも帰ってこれる場所なんやから」
𓂃
廊下の柱には、背が伸びたしるし
壁には思い出の写真が飾られていた
引き出しの奥には、アルバムや手紙
昔もらった“たいせつなもの”が、
ぜんぶ、ちゃんとしまってある
そんな空気を感じていると
ふと誰かが、ぽつりとつぶやいた
「ここは、“忘れかけてた自分”を
もう一度迎えにいける場所なんだね」
──いつの間にか、みんな昼寝していた
蚊取り線香の煙がゆらゆら揺れて
風鈴が、ちりん…とまた鳴った🎐
「さあ、そろそろ次の場所へ向かいましょう」
射手座さんの声に
みんな、子どもみたいな顔で目を覚ました
「次は──“ひかりの舞台”へ出発ですよ𓈒𓏸」
今度は、“わたしの創造と遊び心”に
そっと火が灯るような旅がはじまります𓂃𓈒𓏸
* * おまけ * *
📘星の谷マガジン
創刊号|星の谷の扉:12の場所をめぐる旅
✦ ✦ ✦
#04|根ざしの家──
『 “ただいま”から、はじまるやさしさ 』
星の谷の北の山あいにある、“根ざしの家”──
田舎道を真っ直ぐすすんでいくと
そこには、どこか懐かしい空気と
ほっとする匂いが流れている
「おかえり」「おつかれさま」
「ここにいてくれてありがとう」
何気ないその言葉に、涙がにじんだとき
あぁ、ここは“戻ってこれる場所”なんだと思い出す
「だれかにとって」じゃなくて、
「わたしにとって」の根っこ
その記憶が、わたしをじんわり支えてくれる
✦ ✦ ✦
👒編集部おすすめスポット
『おかえり駄菓子店』
“3つまで”って言われた、あの夏へ
大人買いでリベンジしよう
🧘♀️編集部おすすめワークショップ
『おとなの昼寝クラブ』
ごろんとしても、ぼーっとしてもいい
がんばらないを全力でやる会(いびき歓迎)
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🫧 編集部からのひとこと
誰にも見せなくていい感情が
あなたの根っこを育ててくれる
「そのままで」いていいんです
あなたの“居場所”は、ちゃんとここにあるから
📎発行:星の谷マガジン編集部
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星と月とくらす Yuri