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星の谷ツアー|#03 風の小道 ─ ことばの通い路(3ハウス) ─
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🚂 はじめに|星の谷ツアーって?
このページは、星たちの暮らす“12の場所”──
西洋占星術のホロスコープでいう
「ハウス」をめぐる小さな旅です𓂃𓈒𓏸
1ハウスから12ハウスまで、
それぞれの場所の風景を物語にのせてご紹介していきます
🌿はじめましての方や
星の谷の世界をくわしく知りたい方は
☞ [星の谷ツアーのしおり] へどうぞ 🗺
さて、今回は──
星の谷の「風の小道」へ出発です𓂃🍃
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🧭星の谷ツアー|風の小道
(3ハウス)
朝の光が少しだけやわらかくなったころ──
射手座さんたちは
🍃“風の小道” へと足を踏み入れた
ここは、星の谷のなかでも
暮らしと、声の重なりがいちばん近い場所
風にのって飛び交うおしゃべり
掲示板に貼られた誰かの言葉
パン屋の角では、ご近所さんたちが
「ねぇ、聞いて?」と声をかけてくる
通りを行き交う人たちは
それぞれ、楽しそうにおしゃべりしていた
どの会話も長くは続かないけれど
不思議と心がかるくなっていく
小さくてにぎやかな道には
風が吹きぬけ、たくさんの言葉が運ばれていた
𓂃
🌬「この小道は、いつ来てもにぎやかですね」
射手座さんが、ふわっとつぶやいた
射手座さんの装いは、
ポケットのたくさんついた旅ベスト
手にはメモ帳と虫取り網
万年筆が入ったポーチに変わっていた
「風の小道は、“声の交差点”とも
言われてるんですよ」
「誰かの思いつきが、別の誰かのヒントになる
手紙も、うわさも、詩も、お散歩も──
この場所では、みんな“情報”になるんです」
そう言って、小さな十字路を曲がると──
「チリン♪」とベルを鳴らしながら
そよ風に乗って、一台の自転車がやってきた
𓂃
🚲「どうも〜!こんにちは♪」
あらわれたのは、双子座さん
ラジオを聴きながら
カゴには虫取り網が入っていた
Tシャツに目をやると、オリジナルのプリント
**********
MECHA HIMA.
**********
「このへん、言葉がよく育つんだよね〜
気を抜くと、すぐ空に飛んでっちゃうんだ」
そう言って、双子座さんは
虫取り網を手に持ちながら
「さっきなんて “めっちゃ暇〜!” って
つぶやいたの…」
「そしたら、おばあちゃんの横に飛んでって
“そんな時間も大事”って言われて泣いた〜」
なごやかな空気のなか、
誰かの声が、ふわっ聞こえてきた
「誰かと話してただけなのに
いつもより自分のこと話せてた気がする…」
双子座さんは、にんまりと笑う
「わかるなぁ〜!」
「ちゃんと聞いてくれる人がいると言葉って
自分の奥から出てくる気がするよね」
射手座さんも、静かにうなずいた
「たぶんね、“ことば”って
一方通行じゃなくて、“通い路”なんだよね」
𓂃
それぞれ、“言葉の迷子センター”や
“ことばの雑貨店”をのぞきながら
にぎやかな風の小道を、ゆっくりと歩いた
そのあいだも、色んな声が交差していく
誰かが話し、誰かが頷き、誰かが笑っていた
この道を通ると
やりとりの中で“わたし”がはっきりしてくる
それはきっと
気づかないうちに芽を出した
小さな好奇心の種のようなもの🌱
ポケットにひとつ、好奇心を詰めて
一行は、風の小道をあとにした──
「さあ、そろそろ次の場所へ向かいましょう
つぎは──“根ざしの家”へ出発です」
今度は、“自分の根っこ”に
ふれるような時間がはじまります𓂃𓈒𓏸
* * おまけ * *
📘星の谷マガジン
創刊号|星の谷の扉:12の場所をめぐる旅
✦ ✦ ✦
#03|風の小道──
『 ことばの通い路で、行き交う日々 』
星の谷の、北東にある “風の小道”──
この場所に来ると
やわらくて、あたたかい風が
いつもふわりと吹き抜けていく
焼きたてのパンに、コーヒーの香り
ラジオの声や、みんなのおしゃべり
行き交う声たちは
風にゆられ、ひととき重なり、また広がる
ただ、めぐるだけで、あたたかい
ここでのやりとりが
わたしの輪郭を“はっきり”させてくれる
✦ ✦ ✦
👒編集部おすすめスポット
『言葉の迷子センター』
うっかり出た言葉たちが、保護されている場所
※昔つぶやいた“黒歴史ポエム”が見つかって赤面する人も
🧘♀️編集部おすすめワークショップ
『ことばTシャツラボ』
虫取り網でキャッチした“ことば”をプリント
世界に一枚のオリジナルTシャツに!
※どんな言葉が捕まるかは、風まかせ
✦ ✦
🫧 編集部からのひとこと
一人で考え込むよりも、誰かとのおしゃべりが
あなたをいちばんよく映すこともあるんです
📎発行:星の谷マガジン編集部
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星と月とくらす Yuri
星の谷ツアー|#02 恵みの丘 ─ わたしの宝物(2ハウス) ─
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🚂 はじめに|星の谷ツアーって?
このページは、星たちの暮らす“12の場所”──
西洋占星術のホロスコープでいう
「ハウス」をめぐる小さな旅です𓂃𓈒𓏸
1ハウスから12ハウスまで、
それぞれの場所の風景を物語にのせてご紹介していきます
🌿はじめましての方や
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さて、今回は──
星の谷の「恵みの丘」へ出発です𓂃🍯
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🧭星の谷ツアー|恵みの丘
(2ハウス)
はじまりの広場をあとにして
ゆるやかな坂道をのぼっていくと──
あたたかな光に包まれた景色が広がっていた
🍯ここは、星の谷の「恵みの丘」──
まるくゆるやかな丘には
果実の木と、ベリーの茂みが広がり
足もとは、ふかふかの草
空を見上げれば、鳥の声といっしょに
甘い風がとおりぬけていく
射手座さんがふと立ち止まり、つぶやいた
「この丘に来ると、なんだか
“前からあった”って気持ちになるんです」
今日の射手座さんは、
リネンのシャツに、使い慣れた革のポーチ
中には、色んな国のコインと──
小さなスプーンが、ひとつ
歩きながら、気になる果実を手にとっては
「あっ、これは美味しいやつ」
と、にこにこしている
𓂃
🧺丘の上に向かうと──
牡牛座さんの姿があった
「よかったら、一緒にお茶を飲みませんか?」
木陰の下にクロスを広げながら
小さな瓶をていねいに並べている
「今日はラズベリーと
ローズのジャムを持ってきました」
「まぜるとね、ちょっとだけ──
初恋の味がするんですよ」
そう言ってふふっと笑うその横には
お気に入りのティーカップと
バターを塗ったパンが置かれていた
🥄射手座さんも、そっと話し出す
「この丘はね、“いまあるもの”に
気づかせてくれる場所なんです」
「わたしって、どんな味が好きかな?
どんな感触に、ほっとするんだろう?」
「答えはね…
すでに持ってるんですよね。自分の中に」
「“ないもの”に目を向けて疲れたときは
ここに来て、ひとくち分の
幸せを思い出すんです」
🫖牡牛座さんが、カップを差し出しながら言う
「たとえば、これ──
『ちゃんと味わう』って、
すごく豊かなことなんですよ」
ジャムをひとくち味わって、
みんなが、そっと目をとじると
「あぁ、こんなふうに、
今あるものを感じるだけで
自分が満たされていくんだな」と気づく
──風がそよぎ、甘い香りがふわっと舞った🍃
射手座さんは、
その様子を見てうれしそうに微笑んだ
「この丘は、
“自分にとっての豊かさ”とつながる場所」
「誰かのものじゃなくて、
“自分だけの感覚”を信じていいんですよね」
持っているものを、誰かと比べなくていい
それぞれに“わたしの宝物”がある
ここは、自分の中に“ある”を感じられる場所
「ゆっくりでいいですよ」
射手座さんの声を聞きながら、
ここにいるひとりひとりが──
自分の中の“ある”を、じんわりと感じていた
「さあ、そろそろ次の場所へ向かいましょう
つぎは──“風の小道”へ出発です」
今度は、“言葉とつながり”を
感じる旅がはじまります𓂃𓈒𓏸
* * おまけ * *
📘星の谷マガジン
創刊号|星の谷の扉:12の場所をめぐる旅
✦ ✦ ✦
#02|恵みの丘──
『 わたしの“ある”に、ふれる 』
星の谷の、東と北のあいだにある“恵みの丘”
やわらかな光と、あたたかな土の上で──
ふと気づくのは、
「もう、自分の中にある」という感覚
好きな味、心地よい音、肌ざわり
たくさんじゃなくていい
誰かとおなじじゃなくていい
この丘は、そっと教えてくれる
「こんなにも、わたしの中にあったんだ」と
自分の豊かさに気づいたとき
心が、じんわりと満たされていく
✦ ✦ ✦
👒編集部おすすめスポット
『ねころびの樹の木陰』
「自分の好き」を思い出す場所
なくした“お気に入り”が、返ってくるという噂
※靴下の片方がよく見つかります
🧘♀️編集部おすすめワークショップ
『“ある”を数えてみるワーク』
香り、音、手ざわり──
今“ここにある”感覚を、受けとるワークです
※ここで見つけた“ある”はお持ち帰りOK
✦ ✦
🫧 編集部からのひとこと
「もっと」がしんどいときは、
「すでにあるもの」に立ちかえってみて。
“好き”や“安心”は、いつだって
あなたの中から、生まれているんです。
📎発行:星の谷マガジン編集部
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星と月とくらす Yuri
星の谷ツアー|#01 はじまりの広場 ─ わたしが立つ場所(1ハウス) ─
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🚂 はじめに|星の谷ツアーって?
このページは、星たちの暮らす“12の場所”──
西洋占星術のホロスコープでいう
「ハウス」をめぐる小さな旅です𓂃𓈒𓏸
1ハウスから12ハウスまで、
それぞれの場所の風景を物語にのせてご紹介していきます
🌿はじめましての方や
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さて、今回は──
星の谷の「はじまりの広場」へ出発です𓂃🌞
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🧭星の谷ツアー|はじまりの広場
(1ハウス)
「おはようございます!」
ツアーの集合場所には
朝の光をまとった射手座さんが
にこっと笑顔で立っていた
今日は、透けるような白いシャツに
赤いラインの入ったスカーフをきゅっと巻いて
足もとは、歩きやすいキャンバスのスニーカー
コンパスのついた腕時計をくるっと回して
「さあ、旅のはじまりですよ」と声をひとつ
🌞ここは、星の谷の東のはしっこにある
「はじまりの広場」──
朝いちばんの光が、まっすぐに差しこみ
風も、音も、
まだうまれる前のような静けさが流れている
誰にも決められていない
“わたしのかたち”が、
ふわっと立ちあがるような場所𓂃
射手座さんは、
ゆっくりと歩き出しながら、語りかける
「この広場はね、
まだ何も始まってないからこそ、
“わたしって、どんなひと?”って
問いが自然に浮かんでくる場所なんです」
「だからここでは、
かっこつけなくても、
誰かと比べなくてもいい」
「“自分でいる”って、
たぶんそういうことなんですよね」
🌱少し歩いた先で──
広場の真ん中に立っているのは、牡羊座さん
もうすでにストレッチを終えて
今日の一歩目を踏み出す準備はばっちり
「ん〜〜、この空気!
今日もわたし、
ちゃんと“わたし”してる〜!」
その姿は、誰よりも自然体で
誰よりも今、この場所を楽しんでいる
そして、
まわりにいる他のツアーの参加者たちも
すこしずつ表情がゆるみはじめていた
さっきまで背中を丸めていた人が
すっと背すじを伸ばして
「おはよう」と小さな声で
はじめての言葉を口にする
“わたしがここにいる”という感覚が
静かに、でも確かに満ちていく──
射手座さんは、
そんなみんなの様子を見ながら
やさしく微笑んだ
「この広場には、不思議な魔法があるんです」
「“わたし”を始める準備は、
もうできてるんだよって──
ちゃんと教えてくれるんですよね」
「さあ、そろそろ次の場所へ向かいましょう
つぎは──“恵みの丘”へ出発です」
今度は、“わたしの持っているもの”に
静かに目を向けていく時間がはじまります𓂃𓈒𓏸
* * おまけ * *
📘星の谷マガジン
創刊号|星の谷の扉:12の場所をめぐる旅
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#01|はじまりの広場──
『 わたし、はじめます 』
星の谷の東にひろがる、
“はじまりの広場”
まだ何者でもない
“わたし”が、ふと立ち止まる場所
朝の空気は、
ちょっとひんやりしていて
鳥の声や風の音が、
ふだんよりもすこし大きく聴こえる
ここを訪れる人たちは、
なんだかみんなそわそわしてる
でも、それも悪くない
なにかが始まりそうな予感に、
心がすこしずつほどけていく──
✦ ✦ ✦
👒編集部おすすめスポット
『名もなき標識』
「← わたし」「→ わたし」「↑ わたし」──
どっちを選んでも、自分に出会う道しるべ
※日によって表示が変わります
🧘♀️編集部おすすめワークショップ
「わたしのリズムを見つける」時間
ただ、“今のわたし” に耳をすますワーク
(うっかり寝てもOKです)
✦ ✦
🫧 編集部からのひとこと
はじまりの広場は、
目的を決めていなくても大丈夫。
ただ立って、ただ歩いて、
ただ深呼吸してみて。
“わたしの輪郭”がふわりと浮かびあがる、
そんな旅の入口です。
📎発行:星の谷マガジン編集部
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星と月とくらす Yuri
星の谷ツアーのしおり|12の場所をめぐる旅
このページでは、
西洋占星術で使われる「ハウス」という世界を
やさしい小さな物語にして
これから少しずつ綴っていきます
占星術がはじめましての方も
どうぞ気軽に楽しんでいってくださいね𓂃𓈒𓏸
〜
🚂ようこそ「星の谷ツアー」へ𓂃𓈒𓏸
ここから始まるのは、
“星の谷の12の場所”をめぐる 小さな旅
それぞれの場所には、名前があります──
「ひかりの舞台」「静寂の森」「風の窓辺」…
12の場所を巡りながら
星たちの暮らしを感じてみてくださいね
(はじめましての方は…)
🕯星の谷のはじまりのお話しは こちらから
〜
🏡星たちが暮らす“場所”
わたしたちの中には
それぞれの星座(サイン)だけじゃなく
星たちが過ごす「場所(ハウス)」があります
その場所は、12のエリアに分かれていて
朝、東の空から光が差し込み
昼、風が吹きわたるテラスで誰かと語らい
夜は、安心できる場所で、そっと心をほどく
そんな風に、星たちも
それぞれ、必要な場所で過ごしています𓂃
〜
🍿星の谷ツアーに出かけるまえに
「ハウス」と「サイン」
似てるけどちょっとちがうってお話𓈒𓂂𓂃
この物語に登場するのは、
星の谷にある12の“場所”──
「ハウス」と呼ばれるものです
ときどき、その場所とよく似た
“星の住人(サイン)”が
ふらりと顔を出すこともありますが…
じつは、よく見ると ちょっとちがうのです
今回は「ハウス」がメインの旅𓈒𓂂𓏸
くわしい違いのお話は、またあらためて…
まずはゆるっと、雰囲気をお楽しみください𓂃
〜
🌄星の谷の1日のめぐり
朝──東の地平線(ASC)から陽が昇り
正午には、空のいちばん高い場所(MC)へ
夕方、西の空(DSC)へ陽が沈み──
やがて夜がふけたころ
星たちはそれぞれの“家(IC)”で
静かに 休息のときを過ごします
空のなかを、星たちは
朝に昇り、夜に沈んでいきます──
けれど、ここでは“1日のめぐり”ではなく
“心の成長プロセス”として、
1ハウスから順にご案内していきます𓂃
〜
🧭旅の案内人
この旅を一緒にめぐってくれるのは、
村の旅の案内人・射手座さん
「行き先? それは歩きながらのお楽しみ」
なんて、地図とコンパスを片手に
風のように現れては、またどこかへ
🎒ハウスごとに変わる、
“射手座さんの衣装”も、こっそりお楽しみに♪
これから、どんな道を歩くのでしょうか
さぁ──
星の谷の“12の場所”へ、出発です𓂃𓈒𓏸
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🕊 星の谷をめぐる、小さな旅路へ
ここでは、
物語の舞台である“12の場所”をご案内しています
気になる場所から、
そっとのぞいてみてくださいね𓂃𓈒𓏸
〜
🗺 星の谷の12の場所